市選管開票作業見直し

2003/10/25
 函館市選管は、衆院選道8区(28日公示、11月9日投開票)の開票従事者を前回(2000年6月)より89人増やすほか、投票読み取り分類機2台を導入するなどし、開票作業を大幅に改善する。4月の道議選で、無効票の中に有効票が混じるなどのミスが生じたためで、同選管は「混入票や無効票の排除に万全を期す」としている。

 同選管はこれまで、同一テーブルで「開票・点検作業」を行い、集積台を経て票数計算をしていた。今回は、開票後、候補者(比例代表は政党)別に分類し、一部は投票用紙を読み取る分類機にかける。その後、新設する「第1点検係」と「第2点検係」ですべての票を2度精査し、票数を数える次の作業に進む。

 「開票・分類係」から「第1点検係」「第2点検係」まで、いずれも異なるテーブルで、異なる職員が行うため、「より正確を期すことができる」(同選管)。

 開票作業は前回同様、午後9時15分から市民体育館で開始。前回、各候補・政党の確定票が公表された時間は、小選挙区が午前零時10分、比例代表が同2時、国民審査が同3時20分。今回は初めての体制での作業となるため、「若干遅れるかもしれない」(同選管)という。

 4月の道議選では、函館市区で16票差で落選した次点候補が、最下位当選した候補の当選無効を求めて異議を申し立てた。道選管が調査した結果、当選結果に異動はなかったが、混入票が見られるなど市選管のミスが判明。道選管から作業の改善を求められていた。(吉良 敦)

提供:函館新聞社

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