はこだてわいんがパラオのワイン事業に参加へ

update 2003/10/25 10:59

 パラオ政府が計画している海洋を利用したワイン製造事業に、七飯町上藤城の「はこだてわいん」(宮田隆社長)が参加することになった。海は温度や湿度が変わりにくいなど、ワイン作りには欠かせない条件を備えており、島国のパラオが新たな産業興しに役立てようと、国家プロジェクトとして取り組んでいる。同社は「両国友好の懸け橋になれば」と話している。

 パラオでは以前、近海に沈んでいた船の中からワインボトルが見つかり、その味が非常に良かったという出来事があったという。これはワイン熟成に必用な 1.温度、湿度が一定 2.震動がない 3.日光が当たらない―などの諸条件が海底でそろい、起きたこととみられている。

 同社によると、同国政府はこれらを受け、気候風土や島国の利点を生かしたワイン作りを計画。陸上の建物内で行う熟成工程を、海中で実施する新事業を企画した。

 NPO(特定非営利団体)法人・日本パラオ国際交友協会(本部・東京)が窓口となり、日本のワインメーカーと交渉した結果、同社をはじめ、小樽や山梨の3社が協力することを決めた。

 現在は海中での熟成状況の調査段階で、試験はワインを入れたコンテナを海底に沈め、行うという。はこだてわいんなどは素材となるボトル詰めしたワインを、同国へ提供する考えだ。

 同国はブドウの栽培からワインの醸造、熟成までを手掛け、パラオブランドのワインを製造する計画で、いずれは技術指導も受ける予定だ。同社は「今後の推移を見守りながら、できる範囲で協力していきたい」と語っている。

提供 - 函館新聞社



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