高校卒業予定者就職率が微増

update 2003/10/21 10:22

 函館公共職業安定所は20日、9月末現在の来春卒業予定の高校生就職紹介状況を発表した。管内(渡島・桧山)からの求人数は328人で前年同期比17・6%増、就職率も13・9%で前年を0・3ポイント上回っている。しかし、今年は求職者数が減った分、就職率が上がっている側面もあり、内定者数は199人で昨年同期の214人を下回っている。同職安は「依然として厳しい状況が続いている」としている。

 同職安によると、管内の求職者数は1427人で前年同期比9・2%減。内定者199人の内訳は男子が125人(内定率16・7%)、女子が74人(同10・9%)。就職先を地域別に見ると、管内42人、道内48人、道外109人となっている。

 求人数は、全体で668人で同2・2%減。管内求人が大幅な伸びを見せたが、管内を除く道内が11・2%減の103人、道外は17・7%減の237人にとどまっている。

 管内求人は水産加工などの製造業が前年比80%増となっているほか、建設業、技能工業などが増加。半面、観光などを含むサービス業は減少している。

 道労働局のまとめによると、全道の求職者数は1万1427人で、内定者は1526人。就職率は13・4%と厳しい状況にある。求人数も札幌をはじめ軒並み減少傾向をみせる中、同職安管内の求人が伸びていることについて、志村和信統括職業指導官は「各企業でそろそろ若い人を入れなければということがあるのでは」と分析している。

 同職安では函館市、渡島、桧山支庁の担当者と企業訪問を続けており、今月末までに管内の約370個所所を回り、新たな求人の掘り起こしを図る。また、11月11日には、函館ハーバービューホテルで就職面接会を実施。同所では「(数字は増加傾向でも)厳しいことに変わりははい。気を引き締めていきたい」としている。(小豆畑 栄)

提供 - 函館新聞社



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