国立函館病院に救急外来棟オープン

update 2003/10/21 10:22

 国立函館病院(函館市川原町、公文啓二院長)の救急外来棟が新築され、20日に運用がスタートした。同院では今後も救急医療に力を入れていく方針で、最終的には、救急医療に関する教育指導体制や診療機器類を整備し、日本救急医学会の指定医施設を目指す。

 同院では、今年7月の国立療養所北海道第一病院(七飯町)との統合や、来年度からの独立行政法人化などに合わせ、施設の改修や増築を進めている。今回の救急医療棟のスタートもこの計画内の一環。

 同棟は約160平方メートルで、1度に4人まで治療可能な処置室、2つの診察室、4―5人の受け入れが可能な点滴室が設けられている。また、感染症などの初期診察が可能な陰圧ルームを備え、救急医療の機能が向上した。

 同院では、2005年までに20数億円を掛けて、循環器病棟、臨床研究棟の新築や手術・中材棟の増築などを予定しており、高度医療の提供を図ることにしている。

 公文院長は20日のスタートに、「SARS(新型肺炎)などの感染症を初期段階で診られる場所が当院にできたことは、道南の医療を考えたときに意義深いと感じている。日本救急医学会の認定医が少ない道南で、次代の医師を育てるうえでも、大きな意味を持つのでは」と笑顔をみせている。(後藤泰良)

提供 - 函館新聞社



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