赤川中茶道部が茶会

update 2003/10/20 11:44

　赤川中学校の茶道部（斉藤由希部長）によるお茶会が１９日午前、同校で開かれた。３年生部員の引退に伴い、廃部が決まっているため、同部にとっては最初で最後の茶会。部員５人が、地域住民らに心を込めて茶をもてなした。

　同部は２０００年度に創設。顧問を務めていた佐藤睦子教諭が昨年度末で退職したことから、一時は部の存続が危ぶまれたが、３年生部員の希望で今年度まで活動を継続。佐藤教諭の知人である小野宗栄さん（６３）＝函館市人見町＝が同校へ通い、指導を続けていた。

　校外の茶会に出席した経験はあるものの、茶会の主催は部員にとって初めての経験。教室に畳を敷き、掛け軸や花を飾り、ポスターを手作りして事前準備をしたほか、当日は地域住民や保護者ら約２０人を迎え、お点前を披露。掛け軸や花の説明なども行った。

　斉藤部長は「おいしいと言われるとうれしい。緊張したが、和の心を伝えられたと思う。市内の中学校で茶道部があるのは赤川だけだったので、なくなるのは寂しいけれど、茶道は高校生になっても続けていきたい」と話していた。

　同部では、最後の活動として今月末にも、校内の教諭と生徒を対象にした茶会を開く計画だ。

提供 - 函館新聞社

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