市町村合併急ピッチ

update 2003/10/12 11:24

 2005年3月の合併特例法の適用期限をにらみ、市町村合併の動きが急ピッチで進んでいる。11日までに、道南では函館市と渡島東部4町村など2地域で法定協議会を設置。任意協議会、検討会などを含めると、渡島、檜山管内27市町村のうち、24市町村が合併論議のテーブルについた。タイムリミットに急かされるなか、道南の市町村合併の現状をまとめた。

■函館と渡島東部4町村
 函館市、戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町は9月29日、法定協議会を設置。05年12月1日の合併を目指し、今月28日に開く2回目の会合から、本格協議に入る。
 現時点で大きな障害は見当たらないが、住民意見の把握はこれから。函館市の住民説明会は22日の亀田福祉センターを皮切りに、11月5日までに市内8カ所で開かれる。

■七飯と鹿部
 七飯、鹿部両町は9月22日、道南で最初に法定協議会を設置。05年2月1日を合併期日の目標とし、事務事業の一元化など具体的な作業に入った。
 焦点は合併方式。七飯町に編入する方法が有力視されているが、鹿部町議の一部に異論も。この点さえクリアすれば、作業は比較的スムーズに進むとみられる。

■上磯と大野
 上磯、大野両町は6日、任意協議会設置に向けた準備会を発足。単独で存続する方針を改め、合併論議が動き始めた。し尿処理など以前から協力関係にあっただけに、合併特例法の期限内での合併に向け、作業が加速しそうだ。

■渡島北部4町と今金
 渡島北部の森、砂原、八雲、長万部4町と檜山管内今金町でつくる「北渡島合併問題検討会」は、事務事業の一元化に向けた項目の洗い出し作業をほぼ終了。任意協議会設立に結びつけられるかが課題。

■松前と福島
 松前、福島両町は1日、合併協議準備会を発足。知内、木古内を含めた渡島西部4町で意見交換してきたが、4町での合併は事実上頓挫した。任意協議会は年内設置が目標。ただ、両町とも住民の8割が単独存続を要望している。

■檜山南部5町
 厚沢部、江差、乙部、上ノ国、熊石の5町は昨年12月に任意協議会を発足。7月末までに事務レベルの検討を終え、8月から町議会代表を加えるなど体制を強化した。
 法定協に移行できるかは、江差町が債務保証する第3セクター「江差ウインドパワー」の経営改善がハードル。11月にも任意協での検討内容をまとめたダイジェスト版を住民に配布する。

■檜山北部4町
 今金、北檜山、瀬棚、大成の檜山北部4町は2月に任意協議会を設置。7月末までに、専門部会での検討を終えた。今金町が渡島北部4町の任意協にも参加し、懸案となっている。

■木古内町
 木古内町は8月に上磯、大野両町に合併に向けた話し合いを申し入れたが、両町の協議が先行し、「待った」の状態。

■知内町
 知内町の脇本哲也町長は9月の定例町議会で、単独存続の意向を表明。だが、11月の地方制度調査会の最終答申によっては方針転換を迫られる。

■奥尻町
 奥尻町は、檜山南部5町の任意協議会に不参加。離島ゆえに単独での存続を模索している。

提供 - 函館新聞社



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