「渡育240号」の収穫本格化

update 2003/10/10 11:44

 【大野】道南農業試験場が開発したコメの新品種「渡育(といく)240号」の収穫が本格化している。冷害に強い品種で、今年から一般農家での栽培が始まった。「きらら397」や「ほしのゆめ」より実入りは良く、作付け農家は「わずかながら、収量確保につながるのでは」と期待している。

 大野町白川地区にある斉藤秀樹さん(53)=同町開発180=の田んぼでは、9日午前9時半ごろから収穫を始めた。斉藤さん方のコメの作付面積は14ヘクタールで、渡育は1・5ヘクタール。このうち80アール分をコンバインで刈り取った。

 斉藤さんは「きららとほしのゆめの10アール当たりの収量は約4俵(240キロ)だが、渡育は6俵(360キロ)ぐらい取れるのでは」と話す。ただ、低温や日照不足の影響は避けられず、「きららより実入りはいいが、良くても8分程度の出来。もっと取れると期待していたが」という。

 渡島中部地区農業改良普及センター管内で渡育を作付けしている一般農家は27戸で、試験的に栽培している8戸と合わせ、作付面積は計22・2ヘクタール。渡島全体(3150ヘクタール)の0・7%に過ぎない。

 9月15日現在の渡島の作況指数は「51」で、「著しい不良」の見込み。渡育は当初、渡島全体で約80トンの収穫を見込んでいたが、「60トン程度では」と同センター。店頭に並ぶのは11月ごろの見通し。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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