排出木材を無料提供

update 2003/10/10 11:39

 産業廃棄物の中間処理業者「三和廃棄物処理産業」が不法な埋め立て処理を行った問題で、実質的な原状回復作業に当たっている「白樺」(東山町174)が、排出される木材を燃料用として無料で希望者に提供している。市は「リサイクルの観点からも歓迎できる」としており、函館の「負の遺産」解消の一助として期待している。

 同社は、中間処理業の免許を持っておらず、木材を破砕するなどのリサイクル処理を行えない。現在、分別して排出される木くずの多くは、七五郎沢最終処分場に搬入しているのが実情。同処分場の寿命を縮めることにもなっており、一部住民などからは「結果的に全市民に原状回復の肩代わりを頼んでいるようなもの」と厳しい意見も出ている。

 木材の無料提供は、同社にとっても処理費用がかからず歓迎するところで、処分場の延命を考える市の意向とも合致する。このリサイクルの輪が順調に回れば、原状回復作業も進みやすくなり、早期の問題解決も期待される。

 希望者に渡される木くずは、機械での分別後、人の手により選別されており、燃料用として使えるという。実際、同原状回復現場のまきストーブにも使われている。基本的に、引き取りに来てくれることが提供の条件。問い合わせは同社TEL31・7176。(後藤泰良)

提供 - 函館新聞社



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