市が「サン・リフレ函館」購入

update 2003/1/28 11:10

 函館市は27日までに、大森町2の函館勤労者総合福祉センター(サン・リフレ函館)を、同施設を所有する雇用・能力開発機構から1239万円で購入することを決めた。同機構が行革の一環として所有不動産を地域自治体に有償譲渡するもので、市は9月をめどに同機構と契約を結ぶ。

 同機構が所有する不動産の有償譲渡は、閣議決定に基づき道内でも数件が自治体に譲渡されている。このうち函館市ではサン・リフレ函館と雇用促進住宅(日吉・金堀、各80戸)が対象だが、雇用促進住宅は入居者がいる関係から後年次の課題と位置づけている。

 同機構ではサン・リフレに関し、市への譲渡を基本に1999年、2000年の2回にわたり市に申し入れており、昨年12月には譲渡価格とともに、購入意思がない場合は今年度をもって運営委託契約を終了し、取り壊しの準備に入るとの通知を添え、市に最終回答を求めていた。これを受けて市は、年間18万人を超える市民が利用する現状を考慮し、購入に踏み切った。

 譲渡価格は、同センターの不動産鑑定評価額2億6300万円(税抜き)から取り壊しに要する経費を除いた1億7251万円(同)と算定。だが、同機構は、今後25年間同センターを公用、公共目的で使用する場合、不動産鑑定評価額から95%減額して譲渡すると通知しており、その分となる1239万円での購入が決定。同センターの建設には約15億円の事業費が同機構と市からねん出されており、建設費の100分の1以下となる“超安値”での購入となった。

 サン・リフレ函館は1997年9月開館。市が管理委託を受け、市シルバー人材センターが管理運営に当たっている。各種会議やスポーツなどの利用者が年々増加、昨年度は約18万3000人が利用した。

提供 - 函館新聞社



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