「在札幌ロシア総領事館」函館事務所オープン

update 2003/9/20 10:28

 在札幌ロシア総領事館の函館事務所(ウソフ・アレクセイ所長)が19日、函館市国際交流プラザ(函館市元町14)の1階に開設された。函館に同国の出先機関が置かれるのは1944(昭和19)年以来、59年ぶり。道南一円と青森、岩手の北東北2県を管轄し、ロシア入国査証(ビザ)発給などの業務に携わる。同日午前10時から事務所前でオープニングセレモニーが行われ、双方の関係者が開業を祝ったほか、井上博司市長がビザ第1号の発給を受けた。

 ロシア政府の出先機関は大使館(東京)総領事館(札幌、新潟、大阪)に続く5カ所目。

 事務所開設は、1997年に両国間で設置に合意。その後、ロシア国内の金融危機で棚上げとなっていたが、今年3月にサプリン・ワシリー在札幌総領事が函館を訪れ、市側に今秋開設を報告していた。

 この日はロシア側からサプリン総領事のほか、パノフ・アレクサンドル駐日ロシア連邦大使、コテニョフ・ブラジミール外務省領事局長らが来函。セレモニーの冒頭、パノフ大使が「事務所開設は大変意義深い。ロシアと函館の関係が強くなるに違いなく、もっと経済、文化交流を発展させたい」とあいさつ。コテニョフ領事局長、サプリン総領事も、市や市民に感謝の意を示した。

 これを受けた井上市長は「長年の要望が実現した。事務所開設で対ロシア交流の拠点化が図られる」と述べ、大道寺小三郎みちのく銀行会長(ロシア連邦名誉領事)も謝意を表した。

 関係者がテープカットを行った後、今月末にユジノサハリンスク市を訪問する井上市長にビザ第1号、福島議長にビザ第2号を発給、ウソフ所長が2人に手渡した。

 事務所は同プラザ1階の一画(36・96平方メートル)に置かれ、ウソフ所長が妻と2人で常駐。「年間400―500件程度」(同所長)のビザ発給を見込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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