子育てサロン利用者増加

update 2003/1/24 10:43

 函館市の委託で運営されている地域子育て支援センター(子育てサロン)の利用者が増加傾向にある。今年度は12月末現在で1万1173人に上り、前年同期比で約1000人の増。市子育て推進課では「子育て期間中に悩みを抱える母親が多いことの表れ」と受け止め、月2回の出前講座の増設など、サポート体制の強化に努めている。

 子育てサロンは、若い母親たちに、子育てに関する相談や情報交換の場を―と1993年、民営の中央保育園(新川町)でスタート。98年に市の委託、運営となり、同保育園に加え、公立の亀田港と花園の両保育園、民営の乳児院さゆり園(元町)の4園体制となった。各サロンとも月―金曜に無料で参加でき、専門の指導員に相談したり、情報交換を通じて母親同士が親交を深めている。

 同課によると、今年度は1サロン当たり1日約20人平均で利用者が推移している。昨年12月末現在では、前年同期(1万184人)を989人上回っている。

 同課では、相談相手がいない転勤族や、家から出る機会の少ない親子に利用の機会を広げようと、既存の利用者に原則1年間の利用を呼び掛ける一方、今年度は、サロンの指導員や保健師が児童館に出向いて相談に乗る出前講座「子育てサポート教室」を、これまでの人見児童館1カ所から市内5カ所に拡充するなど、支援のための受け皿作りを進めている。

 将来的には、各サロンをきっかけに、母親同士の自主的なネットワークを生み出したい方針。実際にサロン内で知り合った母親同士がサークルとして独立し、小中学生の利用がない午前中の児童館を使い、自主的に活動している例もある。

 一方、サロン利用者の中には「幼稚園に入るまでは、週1回でも同じ場所(サロン)で落ち着いて過ごしたい」という声もあるため、同課では「子育てを巡る現状にはさまざまなケースがある。臨機応変に対応したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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