空港荷物検査で感光に注意

update 2003/1/24 10:42

 一昨年9月の米国同時多発テロ事件以降、海外の空港で強力なX線検査装置の導入が進み、預け入れ荷物の中の未現像の写真フィルムにカブリやムラが出るケースが増えているのを受け、各フィルムメーカーからこのほど、注意を呼び掛ける文書が出された。函館市内のカメラ店でも、春の旅行シーズンに向け、空港での搭乗手続き時のフィルムの扱いについて顧客に注意を促している。

 各フィルムメーカーによると、最新型のX線装置はX線とCTスキャンを組み合わせ、不審物を検査する。精密な検査を要する場合、高出力スキャンとなり、これによってフィルムの一部が感光、縦じまやカブリが生じて写真が台無しになってしまうという。

 具体的な被害の数は分かっていないが、「同時多発テロ以降、お客様からの相談が1・6倍になった」(コダック)というところも。各メーカーでは「撮影前、後にかかわらず、未現像のフィルムは手荷物として機内に持ち込んでほしい」と文書で呼び掛け、X線防止袋を製造しているハクバ写真産業でも「袋に入れていても被害に遭う可能性がある」とし、同じく手荷物での扱いを勧めている。

 市内のカメラ店では被害は聞いていないという店がほとんどだが、メーカー側の文書を受け、あらためて顧客に注意を促している。

 「従来は防止袋に入れれば良かったが、今は透明なビニール袋に入れて中身を示す(直接検査を受け、手荷物として持ち込む)のが一番」(カメラのニセコ)「フィルムはもちろん、レンズ付きフィルムも感光してしまうので特に注意してほしい」(カメラのキタムラ函館美原店)。函館からの国際線を運行しているサハリン航空では「検査時には見える形で検査官に示してほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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