新規高卒者の就職内定率4カ月連続過去最悪

update 2003/1/23 11:01

 函館公共職業安定所は22日までに、同職安管内(渡島、桧山管内)の今春新規高卒者の昨年12月末現在の職業紹介状況を発表した。就職内定率は前年同期比4・6ポイント減の45・0%。昨年9月の調査開始から4カ月連続で過去最悪が続いている状況を受け、函館職安、市、渡島支庁では2月6日、未就職者を対象にした就職面接会を開くことにし、地元企業に参加を呼び掛けている。

 昨年12月末現在の就職状況によると、就職希望者は1515人。これに対し、就職が既に決まった内定者は前年同期比8・7%減の682人で、同9・6%増の833人が未就職のまま新年を迎えた。

 特に、就職希望者の6割を占める管内企業の内定率は、11月末現在では前年を0・5ポイント上回っていたが、12月末現在では前年同期比6・2ポイント減の32・9%と過去最低に悪化。未就職者は同16・0%増の622人と厳しい状況が続いている。

 このため、函館職安などでは、昨年11月に続き2回目の「新規高卒者就職面接会」を、2月6日午後1時から同3時半まで本町のホテル法華クラブ函館で開く。

 ただ、過去3年間に新規高卒者の採用実績のある管内事業所約200社に今月10日、面接会への参加要請を文書で送付したが、20日現在、管内企業からの参加回答は「ゼロ」という。

 函館職安ではさらに直接、事業所を訪れ、参加要請しており、「企業の活性化を図るため、長期的な視点で若い人材の採用に理解を求め、1人でも多く就職に結びつけたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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