函館シーポートプラザ、会社精算手続きへ

update 2003/1/23 11:00

 第3セクターの函館シーポートプラザ(高野洋蔵社長)は、31日に臨時株主総会を開き、会社清算を諮る。同社は多額の負債を抱え、経営していた「メモリアルシップ摩周丸」を市に売却、営業活動が事実上なくなっており、総会で清算人を選任し、清算手続きに入る見通し。

 同社の累積欠損金は総額約13億円。また、借入金は、筆頭株主のJR北海道に約8億7200万円となっている。

 同社の資本金は現在、4億4500万円。会社清算にあたっては、資本金と負債を相殺する形で普通清算に向かう見通しで、清算決議、取締役による清算人会を立ち上げた後、JRに債権放棄を要請するものとみられる。

 同社は1989年3月、JRや市、道、金融機関、地元企業など26者が出資し設立。青函連絡船の保存とJR函館駅周辺の活性化などを目指し、90年7月に物販、飲食施設「ピア・マーケット」、91年4月には「メモリアルシップ摩周丸」を開業。しかし、多額の初期投資と、ピア・マーケットのテナント退店による家賃収入の減少、魔周丸の入館者の落ち込みで、経営不振に陥った。

 96年には市、JRから各5億円の無利子融資を受け、ピア・マーケットをJRに売却。摩周丸のみの経営で再建を目指し、99―2000年度には単年度黒字を維持したものの、入館者は修学旅行生やリピーター客の需要減退などから減少傾向で、累積欠損金の解消、借入金の返済のめどが立たず、運営は困難と判断。一昨年8月に市に摩周丸の買い取りを要請、昨年12月に3億8000万円で売却した。

提供 - 函館新聞社



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