7月夏日ゼロ、冷夏続く

update 2003/7/23 09:19

 7月も下旬に入ったが、函館では一向に夏らしい夏とはなっていない。7月は最高気温が25度以上の夏日はゼロで、6月下旬から7月中旬までの旬別の平均気温、日照時間とも平年値を下回っている。函館海洋気象台によると、今後もこの冷夏傾向が続く見込みで、平年並みに戻るのは8月に入ってからとしている。今年の夏は短くなりそうだ。

 同気象台によると、北海道上空にはオホーツク海高気圧が約1カ月にわたって居座っており、これが冷夏の要因となっている。「高気圧は冷たい空気の塊でクーラーのように北東から冷気を送り続けている」という。

 例年であれば、梅雨前線や太平洋高気圧の押し上げなどでオホーツク海高気圧は東側に抜けるが、今年は高気圧の勢力が相対的に南からの圧力よりも強いため、気圧配置が均衡状態を保っている。また、高気圧が居座っている間は、大雨はなく、霧雨の状態が多いという。

 函館では6月23日に26・5度を観測して以来、7月22日までの1カ月で夏日を記録していない。6月下旬の平均気温は21―23日の高気温で平年並みの15・9度(平年16・6度)まで上がったが、7月上旬は15・7度(同17・9度)で階級区分では「かなり低い」、同月中旬も17・1度(同19・3度)で「低い」となっている。

 日照時間も平年よりも総じて少なく、6月下旬は43・5時間(平年52・3時間)で「少ない」、7月上旬は20・5時間と平年(48・5時間)の半分以下で「かなり少なく」、気温と合わせても雨や曇りの日が多かったことがわかる。また同月中旬も34・5時間(平年48・8時間)と少なかった。

 同気象台によると、今後もオホーツク海高気圧が抜ける見込みはなく、18日発表の1カ月予報では、第2週目(7月26日―8月1日)までこの状態が続きやすく、平年並みに戻る可能性があるのは8月2日以降となっている。函館で旬別の平均気温が20度を超すのは7月下旬から8月下旬までで、この期間が“函館の夏”ともいえる。同気象台では「いずれにしろこの高気圧が抜けないと夏らしさは来ない。第3週目以降の気温の上昇に期待したい」としている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです