青函連絡船運航記録、「世界記憶遺産」国内選考から漏れる

update 2021/11/13 07:05


 函館のNPO法人「語りつぐ青函連絡船の会」(湯川れい子理事長)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)登録を目指し、今回初めて国内申請した青函連絡船「運航ダイヤ」と「輸送状況日報」は10日、推薦の選定から漏れた。同会の高橋摂事務局長は「大変残念だが、記録の価値を幅広く周知して、2年後にあらためて登録を目指して申請したい」と意欲をみせている。

 今回の国内選考では11件の申請の中から、「浄土宗大本山増上寺三大蔵」と「智証大師円珍関係文書典籍」が選ばれた。2023年に登録の可否が決定する見通し。

 文部科学省からのメールで報告を受けた高橋事務局長は「今回選ばれた2件に比較すれば、連絡船の記録は1949年から1988年までと歴史は浅いが、資料としての価値は十分に高いと考えている。今後はこれらの記録をより多くの人たちに知ってもらうために、ネットを通じた閲覧サービスの実施なども検討したい」と話している。

 ユネスコの審査は2017年以降募集を凍結していたが、新制度の試行で今年から募集を再開。今後は2年ごとに国内選考を行う予定。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです