鹿部町出身・日ハム伊藤投手が侍ジャパンに召集

update 2021/7/6 07:38


 NPBエンタープライズは5日、東京五輪に出場する野球日本代表メンバーに、鹿部町出身の伊藤大海投手(23)=北海道日本ハムファイターズ、苫小牧駒大卒=らを追加招集すると発表した。昨年のドラフトで北海道出身者として初めてファイターズの1位指名を受けた伊藤選手が「侍ジャパン」に大抜てきされ、地元関係者は喜びに沸いている。

 伊藤投手は内定していた菅野智之投手(31、読売ジャイアンツ)の辞退を受け、新人ながらここまで6勝(4敗)、防御率2・65と好調なことから白羽の矢が立った。背番号は16。大学時代には2、3年の時に大学日本代表に選出され、日米大学野球選手権でクローザーを務めた国際経験もある。

 鹿部町出身者として初めて五輪に出場する伊藤選手は「日本代表に選んでいただき、大変光栄に思います。辞退した選手の思いも胸に刻みながら、責任を持って自分らしいプレー、チームに貢献できるプレーを堂々としたいです。母国で開催される東京五輪に臨めることは光栄ですし、今後の野球人生にとって特別な経験になると思います。チームのために全力で頑張ります」とコメントした。

 「すごい」「普段通りに」 五輪選手誕生に地元歓喜

 【鹿部】伊藤大海投手の追加招集が決定し、地元・鹿部町では町内初の五輪選手誕生に喜びの声が聞かれた。

 伊藤投手の父・清光さん(51)は「突然のことで驚いている。1年目から呼んでもらえて本人は喜んでいると思う」と話す。ファイターズでは先発として活躍しているが、リリーフ適性も評価されての選出。「与えられたポジションで、若者らしいピッチングを期待している。金メダル獲得の力になってほしい」と激励した。

 盛田昌彦町長は「町内初の五輪選手ということで心が震える思い」と喜びを語る。「ここまでの試合では、ここぞという場面で抑えている印象がある。気負いせず普段通りに臨んでもらいたい」とし、「五輪はなかなか経験できることではないので、何かをつかんで今後の野球人生に生かしてくれれば」と期待を寄せる。

 伊藤投手が所属していた少年野球チーム「鹿部クラップーズ」でコーチとして指導にあたっていた、北海道日本ハムファイターズ鹿部後援会の山上裕之会長(61)は「日本のトップ選手が集まる中に選ばれて本当にすごい。まさか教え子から五輪選手が出るとは思わなかった。物おじしないピッチングを期待したい」とエールを送った。今後、後援会として町役場庁舎に懸垂幕を掲げる予定だという。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです