縄文センター来場者増 世界遺産登録勧告後初の週末

update 2021/5/31 06:12


 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産リストへの登録を勧告し、初の週末となった29、30の両日、函館市縄文文化交流センター(臼尻町)や構成遺産の一つ、史跡大船遺跡(大船町)には、事実上の登録内定をきっかけに縄文文化に触れようと多くの市民が訪れた。

 同センターの来場者数は29日84人、30日132人。今月に入り、週末は40人前後だったといい、同館は「登録勧告の影響もあったのでは」とみている。来場者は館内の展示室を巡り、国宝の「中空土偶」や遺跡からの出土品を興味深く見学していた。親子4人で訪れた北斗市七重浜8の美術講師、林共絵さん(44)は「子どもに縄文文化を学ばせたいと来館した。登録をきっかけにより多くの人が縄文に触れ、遺産登録へ盛り上がっていけたら」と話していた。

 史跡大船遺跡では今月1日から、管理スタッフによる定時解説を午前10時と午後1時の1日2回実施。この週末は参加者がなかったが、復元した竪穴住居や盛り土遺構など縄文の暮らしの痕跡を一目見ようと訪れる市民の姿があった。29日に初めて訪れたという函館市花園町の会社員、大高晃さん(38)は「木を組んだ住居や高台で災害から守る立地など当時の人々の知恵を感じた。世界遺産は道内でも2つ目。登録は日本人としてもうれしい」と笑顔で話した。

提供 - 函館新聞社

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