茶道具と絵画で被災地復興を応援 はこだてギャラリー、17日からチャリティー展

update 2021/4/17 06:50


 函館市時任町のはこだてギャラリー(落合良治社長)は17日から、「東日本大震災復興応援チャリティー 春の茶道具・特選絵画展」をテーオーデパート4階イベントスペース(梁川町)で開く。同ギャラリーでは震災直後から岩手県大槌町の小学校への支援を続けており、今回が10回目。落合社長(73)は「震災から10年の節目に、いま一度被災地への支援を考えてほしい」と話している。20日まで。

 落合社長はNHKで放送されていた人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる岩手県大槌町沖にある蓬莱島に震災以前から関心があり、同番組のストーリーから「現地の子どもたちが夢を膨らませ、冒険心を感じながら過ごせる地域」だと感じていた。

 2011年3月11日に東日本大震災が発生し、東北など太平洋沿岸部は津波による甚大な被害を受けた。震災後、落合社長は大槌町の吉里吉里小学校に連絡を取り、校舎は残ったものの、児童の自宅は流され、学用品が十分にそろっていない現状を知り、函館でギャラリー所蔵の絵画などを販売するチャリティー展示会を企画。同年5月に開催し、翌6月に大槌町を訪れ、その収益で同校に義援金10万円と国語辞典を寄付。以来、チャリティー展示会を通じた被災地支援を続けてきた。

 イベントでは京焼、中村翠嵐の作品や普段使いの茶道具約100点、下山正八、岩船修三などの絵画作品約40点を展示、販売する。落合社長は「この10年、被災地にとってどんな支援がいいのかを考え続け、物だけでなく、人々の心に思いを届けたいと活動してきた。10回目を新たな出発点に今後も続けてきたい。ぜひ来場してほしい」と呼び掛ける。

 時間は午前10時〜午後7時(最終日は午後5時まで)。

提供 - 函館新聞社

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