ブドウ育てた大農高3年生に贈り物 1日から販売のワイン

update 2021/2/27 07:06


 【北斗、七飯】七飯町のワイン製造販売会社「はこだてわいん」(上藤城11、佐藤恭介社長)は3月1日から、大野農業高校(野村博之校長)の生徒が育てたブドウを原料に商品化したワイン「ほくとの大地から」を昨年夏に続き販売する。販売に先駆け、26日同校で、卒業する3年生87人にワインを贈呈するセレモニーが行われ、完成の喜びを分かち合った。

 今回は白ブドウ「ナイアガラ」で醸造した白ワイン約4000本に加え、黒ブドウ「キャンベルアーリー」で醸造した赤ワイン約800本を新たに製造した。白はフレッシュな香りで洋ナシやライチのような甘さが特徴。赤は甘い香りとさわやかな酸味があり、マイルドな味わいが楽しめるという。
 園芸科果樹班の生徒が校内の果樹園で栽培した白ブドウ約4・3トン、黒ブドウ約0・8トンを昨年秋に収穫し、同社の工場で醸造、熟成した。収穫時には同社の社員が手伝い、生徒も工場で仕込み作業を体験するなど交流を深めた。

 セレモニーでは3年生全員が出席。佐藤社長は「皆さんの素晴らしい努力のたまものでおいしいワインができた。これからも仲間を大切に長い人生歩んでほしい」とあいさつした後、ブドウ栽培を手掛けた果樹班の生徒3人に赤・白セットで包装したワインを手渡した。野村校長は佐藤社長に謝辞を述べ、生徒たちに「ワインを楽しめる素敵な大人になってください」と激励の言葉を贈った。

 生徒代表でワインを受け取った同班の尾坪以織さん(18)は「育てたブドウがワインになり、生産者としてうれしい。お酒が飲める年齢になったらみんなで3年間の思い出を語りながら味わいたい」と話した。

 「ほくとの大地」は赤、白とも720ミリリットル、1200円(税別)。同社直営店のほか、北斗市内の酒販店などで販売する。

 問い合わせは同社(0138・65・8115)へ。

提供 - 函館新聞社

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