恵山病院に病床6床新設へ 中等症・軽症者を療養

update 2021/2/19 06:55


 函館市病院局は18日までに、新型コロナウイルス感染者を受け入れる病床を確保し、市内での新規クラスター(感染者集団)発生や感染拡大に備えるため、市立恵山病院の不使用病棟に中等症と軽症患者を受け入れる病床を6床新設する方針を固めた。具体的な開設時期は未定としたが、同局は「市内の感染状況を見極めながら準備を進めたい」としている。

 同局は、昨年11月に市内飲食店で初のクラスターが確認された直後から病床確保に向けた対応を検討。ただ、1月には5件のクラスターが発生したことで医療機関の病床数がひっ迫寸前に陥り、1月18日には軽症・無症状患者を療養する宿泊療養施設「東横イン函館駅前大門」(松風町)が満床状態となり、道南における病床確保が急務となった。

 その中で、市立恵山病院にベッドを新設する案が浮上。恵山病院で設置する60床のうち、現在運用しているのは約45床で、残りは現在使われていない。同局は当初、不使用病床を10床程度活用する方向で検討していた。17日に恵山病院の構造やゾーニング(区分)の可否、医療スタッフの確保などを調べる現地調査を実施した結果、人員確保の観点から最大6床が限界と判断した。

 6床確保に要する人員は約10人と見込むが、現時点でめどがついているのは必要数の半分ほど。マンパワー確保に向け、同局は「市医師会や民間医療機関などの協力を得ながら不足分をカバーしたい」とする。

 また、防護服の着脱や着用時における人との接し方など、感染管理に関する研修を早ければ今月中にも開始予定。トレーニングは市立函館病院のコロナ対応病棟を使用し、実務を体験しながら仕事を覚える形式で最低6カ月程度行う予定。

提供 - 函館新聞社


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