縄文センター入館者、2541人減の1万8356人

update 2021/1/24 07:14


 函館市縄文文化交流センター(臼尻町)の2020年の入館者数は前年比2541人(12・1%)減の1万8356人で、18年以来2年ぶりに2万人を下回った。来函観光者数の大幅な減少や昨春の臨時休館など、新型コロナウイルスの流行が直撃した形で、市教委文化財課は「全国的な新型コロナウイルス禍が入館者減の要因」とみている。

 同センターは、昨年2月末に道が新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言を発令して以降、入館者数が大幅に減少。特に、同4月18日〜5月25日には、国の緊急事態宣言の影響で11年のオープン以来初の臨時休館を余儀なくされ、減少ペースが加速した。3月は前年同月比43・1%、4月が同84・1%、5月が同95・6%と開館以来最低の水準が続いた。

 一方、同7月から国の観光需要喚起策「GoToトラベル」が始まったことで7、8月は6〜15%減と状況が改善。秋以降は新型コロナ感染拡大の影響で2学期以降に延期となり、行き先を近場にシフトした道南の小中学校の修学旅行が9〜10月に集中し、入館者数が回復。9月と11月は同25・8%、10月は同9・3%と前年を上回った。

 ただ、市内では、昨年11月に飲食店で初のクラスター(感染者集団)が発生して以降、感染拡大に歯止めがかからない状態、12月は同41%減と再び大幅な減少に転じた。

 今夏には、同センターに隣接する史跡垣ノ島遺跡と大船遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録される見通しで、市教委は21年度は同センターに6万4900人、隣接する道の駅に30万4200人、6月公開の垣ノ島遺跡に15万2000人が訪れると推計しているが、コロナ禍に左右される状況は当面続くと見込まれ、国内外の観光動向は依然として不透明だ。同課は「縄文遺跡群が無事に世界遺産に登録された時には、昨年のマイナス分を取り戻したい」と期待している。

 オープン後の累計入館者数は24万250人(昨年12月末)。

提供 - 函館新聞社


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