函館ゆかりの作品一堂に 文学館で11月8日まで収蔵資料展

update 2020/10/30 07:10


 函館市文学館(末広町22)の今年度収蔵資料展「函館が育んだ文学〜人と作品」が、11月8日まで同館で開かれている。2010年代以降に出版された函館出身者やゆかりのある作家、函館を舞台にした作品を集めた。小説、漫画とジャンルも幅広く、新たな函館の魅力発見につながる。

 全28人の作家の作品を紹介。地元出身作家では、日本ファンタジーノベル大賞2019を受賞した高丘哲次さんのデビュー作「約束の果て 黒と紫の国」、第30回小説すばる新人賞(17年)を受賞した安壇美緒さんの「天龍院亜希子の日記」と、作家としての登竜門となる文学賞受賞作が並ぶ。

 児童向け作品で活躍する作家では、飯野まきさんの絵本「ロウソクいっぽんちょうだいな」は函館の七夕の風習を題材にした作品でなじみ深い。数多くの絵本を手掛けてきた高楼方子さんは、近年、文芸作品となる「ゆゆのつづき」を出版した。

 時代小説では、函館出身の森真沙子さんの「箱館奉行所始末」は五稜郭の奉行所を舞台に箱館戦争までを描いた全5冊のシリーズ。旭川出身の浮穴みみさんの「鳳凰の船」は、船大工続豊治を主人公とした表題作をはじめ、明治の函館を生きた外国人や市井の人々を描いた短編集となる。

 7月に「少年と犬」で第163回直木賞を受賞した馳星周さん=日高管内浦河町出身=の「帰らずの海」は函館を舞台にした警察小説で、帯には「故郷、北海道で一番思い出深い街」とある。函館出身の東大名誉教授でもある平石貴樹さんの「潮首岬に郭公の鳴く」は宝島社が主催する2020年版の「このミステリーがすごい!」で10位にランクインし、続編もある。

 また、近年は「ライトノベル」の分野でも函館を舞台にした作品が多く、札幌の作家、伊佐良紫築さんによる「紅茶館くじら亭ダイアリー シナモン・ジンジャーは雪解けの香り」など、手に取りやすいイラストの表紙も目を引く。

 一方、函館を舞台に在宅医療、終末期医療を扱った魚戸おさむさんの「はっぴーえんど」(全9巻)、市内在住のたむらあやこさんの闘病エッセー漫画「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」など、函館出身作家らの漫画作品も並べた。
 古川志乃館長は「普段の展示では古い年代の作品が多いが、身近な街を舞台とした作品であったり、親近感がある。多くの作品を知ってもらい、若い人たちにも文学館に足を運んでもらえたら」と話している。

 一般300円、学生150円。午前9時から午後7時(11月以降は午後5時まで)。10月7〜9日は休館。問い合わせは同館(0138・22・9014)へ。

提供 - 函館新聞社

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