カドウフーズ 道産イモ使った商品の賞味期限を5年に延長

update 2020/9/23 06:34


 菓子や総菜を製造販売するカドウフーズ(函館市追分町、嘉堂聖也社長)は、道産メークインを使ったレトルト商品「もうゆでちゃった」の賞味期限をこれまでの2年から、5年に延長することに成功した。イモの加工法を改良したほか、アルミ袋を使うことでより長い賞味期限を実現。近年多発する自然災害への備えから、非常食としても有効だと注目を集めている。

 同商品は、主に厚沢部町産メークインを使ったレトルト商品。製造段階で洗浄や皮むき、レトルト殺菌などの処理を施し、添加物を使わずに常温保存で賞味期限が製造から2年。封を切ればそのまま食べることができ、電子レンジや湯せんを活用し、イモを使った料理の時間短縮が図れるとして人気を集めている。

 農家から仕入れたイモを、本社併設の熟成庫で寝かせるひと手間を加えているため、イモの甘味や食感もしっかりと残り、煮崩れしにくく、カレーや肉ジャガ、ポテトサラダなど幅広い料理に使っても便利。

 賞味期限に加え、味の評価も高まったことで「新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の効果から、最近特に需要が伸びた」(嘉堂社長)ほか、災害への備えとしても注目を浴びた。

 そこで、賞味期限をもっと延ばせないかと検討。イモの加工法を改良し、長期保存に有効なアルミ袋を取り入れることで、賞味期限を製造から5年まで延ばすことが可能となった。

 同社では、災害時のための持出袋を販売するメーカーに、コメや水のように同商品を長期保存可能な非常食として加えてもらう提案も進めている。同社は「賞味期限はもちろん、今や非常食もおいしさが求められる時代だ」と強調する。

 アルミ袋で包装した賞味期限が5年持つ商品は、1袋イモ6個入りが4袋セットで送料込みの税込み2000円。大手通販サイトのアマゾンで扱う。賞味期限が2年の商品は、同社直売店(追分町)や魚長でも扱っている。いずれも常温保存対応。同社は「イモだけでなく、他の食材でも長期保存のための加工は可能。収穫しすぎてしまった農産物などがあれば、長期保存できるようお手伝いしたい」とする。問い合わせは同社(0138・62・6077)へ。

提供 - 函館新聞社

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