音出してごみ持ち帰る ヒグマと遭遇しないために

update 2020/4/25 07:42


 山菜採りシーズンを迎え、渡島総合振興局は、山菜採りで山に入る人にヒグマとの遭遇を避けるよう啓発を強化している。20〜24日には、渡島合同庁舎1階道民ホールで「ヒグマパネル展」を開催。入山の際はホイッスルを携帯することや、ごみの持ち帰りを徹底することを求めている。

 渡島管内では、今月12日に八雲町の山中で滑落死亡事故、同13日には函館市の山林で原因不明の死亡事故が発生。いずれも山菜採りで入山したとみられ、クマと遭ってはいないが、尊い命が奪われた。

 道によると、発生月別のヒグマによる人身被害者数(1989年〜2020年2月の累計)は、4月と10月が各10人で最多。被害発生時の被害者の活動(同)は、山菜・きのこ採りが64%と3分の2を占める。

 ヒグマは4月に冬眠明けし、山菜を食べる。特に沢沿いの日当たりの良い斜面に生えるギョウジャニンニクを好むという。人もこの時期、ギョウジャニンニクを採るため、クマと遭遇する可能性が高まる。

 パネル展は春(4〜5月)、秋(9〜10月)の注意特別期間に合わせ、年に2回開いており、今回はパネルやポスター13枚を掲示。初日でなくなったものの、ホイッスルも無料で配った。

 パネル展では@天気予報をチェックするA体調が悪いときは入山しないBホイッスルや鈴、ラジオなど音の出るものを持つC食べ物やごみは必ず持ち帰る―ことを訴えた。

 渡島総合振興局環境生活課は「山に入る際は、ごみの持ち帰りの徹底、音を出しながら歩くことを心掛けてほしい」と呼び掛ける。

提供 - 函館新聞社

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