高龍寺で「釈迦涅槃図」公開 15日まで

2020/4/1
 函館市船見町21の高龍寺(永井正人住職)は1日から、寺宝で道の指定有形文化財、蠣崎波響(1764〜1826年)の「釈迦涅槃図」を釈迦が亡くなった日の法要「涅槃会」を行う15日まで本堂で公開する。

 波響は松前藩蠣崎家の家老でありながら、画人としても活躍し、自然や動物を題材に多くの作品を残した。 涅槃図は1811年、波響と親交のあった同寺院11世の華重禅海住職に贈られた。同寺院では涅槃会を冬の期間を避けて、毎年4月15日に営み、涅槃図を掲げて釈迦の最後の言葉とされる「遺教経」を読み上げる。

 涅槃図は縦横3メートルにわたる双幅の大作で釈迦の死に弟子や神々、動物などが集まって、別れを惜しむ場面を繊細に描いている。

 公開にあたっては新型コロナウイルスの感染予防のため、同寺院入り口にアルコール消毒液を設置。永井住職は「各自対策の上、見学してほしい」と話している。午前9時から午後4時まで見学可能。

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