再オープン前に避難経路確認 函館市民会館で訓練

2020/3/23
 耐震改修工事を終え、4月1日にオープンする函館市民会館で22日、避難訓練が行われた。同館の指定管理者、市文化・スポーツ振興財団や、市教委の職員約30人が参加。避難経路や呼び掛けの仕方などを確認し、万が一に備えた。

 大ホール側のホール棟と、会議室などが入る管理棟のうち、管理棟2階の和室から火が出たと想定。当初は大ホールステージで高校生の吹奏楽の演奏を鑑賞中に避難する予定だったが、演奏は新型コロナウイルスの影響で中止となった。

 「火災報知器が作動しました。避難準備をしてお待ちください」と放送が流れると、大ホール(定員1370人)の座席に座った約10人の客役は、誘導役の財団職員の指示で外へ。約8分で全員が屋外の広場に退避した。

 同会館準備室の西田正史室長は「初めての訓練で課題もあったが、これを踏み台に利用者に安心、安全を届けたい。市民会館が文化芸術の発信地としての役割を果たしていく」とあいさつした。

 市民会館は2017年11月から耐震工事に入り、昨年12月に完成した。

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