ラ・サール初戦で涙 全国高校ラグビー

2017/12/28
 【大阪】ラグビーの第97回全国高校大会2017年度全国高校総体(全国高体連、日本ラグビーフットボール協会など主催)が27日、東大阪市花園ラグビー場で開幕した。南北海道代表の函館ラ・サールは鹿児島実業(鹿児島県代表)と対戦、前半に2トライを挙げたが、後半にリズムを作れず12―38で初戦突破はかなわなかった。

 ラ・サールは開始5分に先制を許したが、13分にWTB(右ウイング)の福健太郎(1年)が左中間にトライを決めて反撃開始。7点差を追う24分にも同(左ウイング)の齋藤裕昭(3年)が中央へトライを決めると、河野友祐(2年)がゴールを成功させ、同点に追いついた。

 しかし、前半終了間際に反則からトライを奪われた。後半に突入しても悪い流れを断ち切れず、終始主導権を握られたままディフェンスも甘くなったことで3連続トライを許し、悲願の花園初勝利はならなかった。

 荒木竜平監督は「小さなミスが徐々に大きなうねりとなって、気付いたときには手遅れだった」と悔しさをにじませた。その上で「スコアほど力の差はないと思うし、今でも勝算はあったと思っている」と話した。

 途中で負傷交代となった鞠子太一主将(3年)は「悔しいの一言に尽きるし、個人的には申し訳ない気持ちでいっぱい」と言葉少な。後輩たちに向けては「やってきたことは間違っていない。勝ち続けることの大切さを感じながら来年も花園に出場してほしい」と期待した。齋藤も「満足な結果ではなかったが、チームが団結できていたので良かった」と振り返った。

 新チームで主将となる外崎虎之介(2年)は「どんな場面になっても前を向いて戦えた。打倒Bシードという目標は変えずに、来年は借りを返したい」と意気込んだ。

 ラグビー部は1967(昭和42)年に創部され、今年で50年の節目の年を迎えた。2015年に札幌山の手を下し、花園初出場。再び札幌山の手に勝って2年ぶりに花園に乗り込んだが、初戦突破は次回に持ち越された。

提供:函館新聞社

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