大沼の魅力、映像に凝縮 観光協会小泉会長が撮影

2017/12/20
 【七飯】七飯大沼国際観光コンベンション協会会長で、大沼合同遊船社長の小泉真さん(56)が、昨年から1年以上かけて撮影した大沼公園の四季風景を収めた映像集がこのほど、完成した。鮮やかな紅葉や体験観光メニューを紹介するほか、渡り鳥の羽ばたきの瞬間やエゾリスの冬眠前の様子などを収録。小泉さんは「撮影を通して大沼の自然と人間の近さを感じ、改めて大沼の良さが分かった」と話している。

 元日本テレビカメラマンの小泉さんは、以前外国人観光客の誘致事業でタイのバンコクを訪れた際、旅行会社から観光情報を新しい映像で欲しいとの依頼を受け、本格的に撮影に当たった。自費で最新型のビデオカメラを購入し、延べ150日を超える撮影期間を経て、自身で編集作業も手掛けた力作だ。

 大沼公園の四季折々に魅せる姿を11分の動画に凝縮。ミズバショウの群生やヘラブナの産卵シーン、湖から野鳥が一斉に羽ばたく瞬間を遊覧船上から撮影するなど、野生動植物のありのままの姿を切り取っている。中には、エゾリスが冬眠前に頬一杯に餌をくわえ、地面に餌を隠している様子などもあり、「大沼に住みながら初めての場面に多く遭遇して、たまたまだけれどもいい絵が取れた」と笑顔を見せる。

 映像集は来年タイで開かれる国際旅行フェアに向けて、バンコクの旅行会社に配布する。道南では、来年夏にバンコク―函館線の直行便の就航が予定されており、タイ人観光客が大沼を訪れるきっかけに映像集を役立てたい考えだ。また、来年3月に峠下地区に開業する道の駅や大沼国際交流プラザでも放映する予定。

 一般販売は未定だが、小泉さんは「まだ紹介できていない場所もあり、食や農業なども含めて撮影を続けたい」と意欲を見せている。

提供:函館新聞社

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