思い出の学校見に来て 来年1月に凌雲中校舎見学会

2017/12/17
 函館市の小中学校統廃合に伴い来年3月に閉校する函館凌雲中学校(千代台町)で、来年1月4〜6日に校舎見学会が開かれる。統合校となる巴中学校は的場中の場所に建設中で、現校舎は学校としての使用を終えることから、同校や関係者は「最後に学校に入り、思い出を振り返ってほしい」と、卒業生らに来校を呼び掛けている。

 凌雲中の校舎は函館中央中学校として1957(昭和32)年に完成。82(同57)年に中央中が松川中と統合し、凌雲中となった。3線からなる2階建ての構造で、緑色の古めかしい外壁が特徴的な建物として知られる。

 見学会は同校の同窓会と閉校記念事業実行委が共同で企画。函館を離れた卒業生が帰省などの際に訪れやすいようにと、正月の3日間に設定した。内部は10月に実施した閉校式の飾りつけをそのまま残しておくとともに、来場者には閉校式に合わせて制作した記念誌が100冊程度残っていることから、先着順にプレゼントする。

 凌雲中の1期生で、今年3月までPTA会長を務めた海老名俊一さん(48)は「凌雲中は昔の姿がすべて残っている。昔の息づかいのあるうちに、一人でも多くの方に足を運んでほしい」と話す。見学会来場者に卒業式(3月15日)の案内文を配布する予定で、同校の浦田慎一校長(53)は「最後の卒業生をみんなで送り出してほしい」と呼び掛ける。

 見学会は午前10時〜午後3時(最終日は午後2時まで)。

提供:函館新聞社

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