函館大学生がシンガポールへ 函館スイーツ販路拡大探る

2016/12/22
 函館大のプロジェクト「アジアマーケティング研修会」は来年1月、函館スイーツ≠フ海外進出を後押しする調査のため、シンガポールを訪問する。語学学校で試食やアンケートを行い、日本の食材を扱う輸入商社などに足を運び、物流や人材など販路拡大のために必要な戦略を探る。

 この研修会は、学生が実際に海外へ赴き、実践の中でマーケティングを学ぶことを目的に昨年12月に発足。昨年度は香港で調査し、函館スイーツの高いポテンシャルを確認。本年度は一歩進み、実際に海外進出するにはどうしたら良いのかを検証する。

 シンガポールは香港と同じく関税が掛からないため選んだ。スイーツは函館スイーツ推進協議会の協力で9品を用意。現地の学校で試食してもらい、スイーツの印象や味、函館の知名度などのアンケートを取る。また、日本食材を扱う商社や北海道ASEAN事務所、函館のメーカーが集まる物産展で意見交換する。

 指導する角田美知江専任講師は「海外展開といっても、現地に工場を作るのか、現地の企業と手を組んで売ってもらうのかなど、さまざまな取引がある。函館のスイーツ専門店は中小企業がほとんどだが、効率良く成功につなげられる方法を模索したい」とする。

 20日は研修会に属する1〜3年生の7人が、アンケート用紙の作成やアンケートに載せるスイーツの写真撮影、函館を知ってもらうためのプレゼンテーション資料を制作した。3年の照井和樹さん(20)は「函館のスイーツ店に海外展開の可能性を感じてもらえる結果を得たい。楽しみです」と話していた。

 帰国後は道内の卸会社や菓子メーカーを回る。4月をめどに報告会を行う予定。

提供:函館新聞社

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