「仕事や生活に差」幸福度調査最下位で工藤市長

2016/12/20
 函館市の工藤寿樹市長は19日の定例会見で、3年連続1位を獲得している地域ブランド調査の結果に相反する形で、日本総合研究所(東京)が全国42中核市を対象に行った幸福度調査で函館市が最下位だったことについて言及、「大都市と比べて32・9%という高い高齢化率の中で、仕事や生活の差が如実に表れた」との見解を示した。

 幸福度調査は、人口増加率や1人当たりの市民所得、国政選挙投票率などの基本項目に、健康、文化、仕事、生活、教育の5分野を加えた39指標で評価。函館市は、基本項目と健康が最下位、仕事が41位という厳しい数字を残した。

 同研究所は調査について「仕事分野の相関性が強く、大都市を基点とする広域経済活動が結果に色濃く影響している」としており、工藤市長も「3大都市圏や県庁所在地と比べられると、経済的な指標は悪いのは分かりきっていること」と話した。

 一方で、喫煙率やがん死亡率、生活保護率など、健康や生活に関する市の課題を挙げ「まちの魅力だけでなく、人に関わる点数も上げられるよう努力していきたい」と述べた。

提供:函館新聞社

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