市電の利用客大幅増 本年度上期310万人

2016/12/18
 北海道新幹線開業後の観光需要増を反映して、函館市電の乗客数が好調に推移している。市企業局交通部のまとめで、本年度上期(4〜9月)の乗客数は前年同期比約35万7000人(13%)増の約310万人となった。主要観光スポットへの移動手段としての利便性が高く、外国人客の利用も増えている。

 市が5日に発表した上期の(4〜9月)観光入り込み客数(推計値)は、前年同期比約45万4000人(14・1%)増の約366万5000人。市電の乗客数は一般市民の利用も含まれるが、伸び率には相関関係がみられる。

 同部事業課によると、昨年度の1年間の利用者は527万7500人。当初予算では昨年度までの実績をベースに新幹線開業効果を上乗せした需要予測を上回った。前年度との比較で乗客数、売り上げともに10%以上の伸びを示しており、月別に乗客数の増加率をみるとすべての月で前年同月を上回った。下期に入った10月以降も好調を維持し、11月末現在では約45万8000人(12・8%)増の約402万人となっている。

 特に夏場は混雑する場面が多く見られ、五稜郭公園前、函館駅前電停など観光客利用の多い電停では、時間帯によっては乗客の長い列ができた。同課は「市電専用の1日乗車券の売り上げ枚数は10倍にも伸び、2日券や函館バス共通券も売れている。函館アリーナでのコンサートや大会開催時にも利用が多い」としている。

提供:函館新聞社

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