函館で北海道・北東北知事サミット

update 2015/11/17 10:14


 北海道、青森、岩手、秋田の4知事による第19回北海道・北東北知事サミットが16日、ロワジールホテル函館で開かれた。水産業施策の充実・強化や整備新幹線の建設促進、地方創生の3項目を盛り込んだ国への提言を決定した。

 共通政策課題を話し合うため年に1回、各県持ち回りで開催している。今回は「北海道新幹線開業を契機とした交流拡大〜地方への新しいひとの流れをつくる」をテーマに、開業で北の玄関口として注目される函館が初めて会場になった。高橋はるみ道知事、三村申吾青森県知事、達増拓也岩手県知事、佐竹敬久秋田県知事が出席した。

 水産業に関し、道南でも影響が懸念されるクロマグロの資源管理に取り組む漁業者への経営支援の強化を求めた。整備新幹線の推進では、新函館北斗―新青森間の万全の体制による開業と札幌までの早期完成、新函館北斗―東京間の全ダイヤ高速走行の実現を要望した。

 意見交換で、三村知事は「開業を勢いづけるためにも、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録の実現が重要」、高橋知事は「北海道新幹線の認知度を高める努力を続けることが道の責務だ」と述べた。また、道・北東北での広域観光ルートの共同PRや新幹線駅からの二次交通の充実、第三セクター鉄道の活性化に取り組むことを確認した。

提供 - 函館新聞社

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