湯川海水浴場廃止が正式決定 安全確保困難

update 2015/10/22 10:14


 函館市は21日、根崎町の湯川海水浴場を廃止すると正式決定した。同海水浴場に設置している敷ネットの傷みが激しく、安全性を確保できないことに加え、ネットの更新、設置に概算で2億4000万円以上の経費を要するため。市は来年度内に同海水浴場の設備環境を撤去し、遊泳禁止区域の周知に取り組む考えだ。

 市は同海水浴場のネットを繰り返し部分補修しながら使用。ただ、最も痛みが激しい陸側敷ネットの使用可能年数は、2010年の強度調査で本年度までと診断されていた。毎年シーズン後のネットの補修業務を受託する中外製網(石川県)は「網地の破れと(ネットを張る)筋ロープの破断箇所は例年を大きく上回り、補修は大掛かりなものになる」と、部分補修では安全な強度を保てないとしている。

 また、ピーク時5万人を超えた入場者が13、14年で2万人を割り込んだことや、新しいネット購入でも2億円、設置・維持に毎年4000万円かかり、開設の継続は困難だと示した。

 入舟町の前浜海水浴場は来年度以降も継続して開設。市は湯川のシャワー、トイレを設置するための基礎や分電盤設備などを撤去するとともに、水難事故防止として監視員の配置を検討中。また、例年小中学校、高校などに配布される、遊泳に関する注意事項などが記されたちらしや、市内各所に設置している看板を通じ、禁止区域周知に努める。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです