加藤君、U―22プログラミングコンテストで入賞

update 2015/10/10 10:13


 函館北美原小学校6年の加藤周君(11)が開発したアプリ「coloringSNS」が、今月4日に東京で開かれた「U―22プログラミングコンテスト」(実行委主催)で経済産業省商務情報政策局長賞に輝いた。仕事で多忙な父親と子どもを塗り絵でつなげようと制作。努力の成果を大舞台で実らせた。

 アプリは子ども向けで、雪だるまや動物、花など6種の絵柄を選んだ後、子どもの感情に合わせて絵柄の表情を7種から決定。塗り終わった絵とメッセージをSNSで共有することで、父親が子どもの感情や様子を知ることができる。3カ月ほど掛けて制作し、既にiPhone用アプリとしてリリースもされている。

 コンテストは、IT人材の発掘・育成を目的に1980年から開催。加藤君のアプリは厳しい審査をくぐり抜けた16点に名を連ねた。ライバルは高専やコンピュータの専門学校に通う学生たち。9月上旬に出場が決まってから、毎日プレゼンの練習を重ねた。

 迎えた審査会当日の朝。会場近くの秋葉原駅前で、通行人を前にプレゼンを披露。そのかいあって「緊張はなかった」と本番でも堂々と発表し、「アイデアが良い」と審査員をうならせた。同賞は、経済産業大臣賞に次ぐ2番目の賞。同行した父・健一さん(46)は「よくやったと思う。毎日パソコンに向かった努力のたまもの」とたたえる。

 加藤君は、両親の薦めで小学2年生からパソコンに触れ、プログラミング言語は独学で勉強。スマートフォン用アプリの開発は4年生から始めた。中高生向けのアプリ開発キャンプ「ライフイズテック」など全国の催しに積極的に参加して刺激を受けながら、日々アプリ開発に励んでいる。

 「将来は会社を立ち上げ、困っている人たちを助けたい」と笑みを浮かべる加藤君。受賞を機に、大きな夢を膨らませている。

提供 - 函館新聞社

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