「干しの王様しいたけ」ワンダー500に認定 道南唯一

update 2015/9/4 10:12


 【七飯】町鶴野の福田農園(福田将仁社長)が生産・販売する「干しの王様しいたけスライス」が、経済産業省の「The Wonder500(ザ・ワンダー・ファイブハンドレッド)」に認定された。道南唯一の選定で、日本が誇る優れた地方産品の一つとして高い評価を得た。同社は販路拡大を視野に入れて海外展開に乗り出す構えだ。

 ワンダー500は本年度スタートした制度で、海外に広く伝えていく国内の魅力ある名物≠発掘・選定。商品カテゴリーは観光体験、キッチン雑貨、生活雑貨、文房具、インテリア、ファッション、食、飲料の8つで、干しの王様しいたけスライスは食(全体115件)で選ばれた。道内から認定されたのは全カテゴリーで10件のみ。

 プロの目利きによる推薦と全国公募の2つの方法があり、干しの王様しいたけスライスはプロから「味も食べ応えも備えた世界に通用する食材。国内外を問わず、高い評価が得られる」との推薦コメントをもらった。

 同社は道立工業技術センター(函館市桔梗町)や北大などと共同で、3つの温度帯を使う「3Step工程」という独自の乾燥法を開発。これによりシイタケ特有の苦味や渋味を低減でき、従来の乾燥品に比べて和食以外にも相性がいい味のバランスになることが分かった。

 乾燥シイタケの利点について、同センターの小西靖之研究主査は「商品の付加価値が高まり、バリエーションも増える。海外への持ち運びも手軽にできる」と強調。同じ食カテゴリーでは、原木で育てた「大分県産花どんこ椎茸(しいたけ)」も選ばれており、菌床栽培の王様しいたけが大分と肩を並べるほどの栽培技術を持つことが証明された。

 福田社長(43)は「世界にアピールする500点に入り、食品だけでない幅広い分野の中から選ばれたのはうれしい。大きいシイタケは外国人に需要があると思うので、海外にも販路を広げたい」と意欲を見せる。道が道産品アンテナショップ「北海道どさんこプラザ」のシンガポール出店を検討しており、同社は海外進出への足掛かりとしたい考えだ。

提供 - 函館新聞社

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