ウイニング前の建物解体 所有者、景観に配慮

update 2015/9/4 10:12


 函館市末広町のウイニングホテルを経営するEH(大阪府堺市)は、同ホテル近くに所有する建設工事が20年近く中断されたままの建物を解体し、時間貸し駐車場にする計画を明らかにした。

 約2800平方bの敷地に約60台を収容できる青空駐車場を整備。1日から解体準備に取りかかっており、11月までの駐車場完成を目指す。

 解体される建物は、「スパホテルオールドベイはこだて」が、地上8階地下1階建てのホテル建設を目指し、1996年4月に着工した。しかし、金融機関からの融資が打ち切られ、半年後に工事が中断。3階建て部分で建設がストップしていた。

 その後、同社は2001年に破産。着工に当たっては、函館市が約9000万円を補助しており、道南市民オンブズマンが補助金を認めたのは違法などとして当時の井上博司市長を訴えるなどの騒ぎにもなった。

 EHは01年に同所の土地を取得。建設途中の建物を活用した新たな施設建設も検討したが、天井が低いなどの構造的な問題もあって計画が進まず、今回の解体となった。同社は「来春の北海道新幹線開業をきっかけに、景観的にも好ましくなかった建物の解体に踏み切った」としている。

提供 - 函館新聞社

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