夏物商戦 例年並み

update 2015/9/1 10:18


 今年の道南地方は、近年続いた8月中旬以降の厳しい残暑はみられず、「暑さもお盆まで」といわれるような短い夏≠ノ終わりそうだ。比較的穏やかな気候が続いた中で、各地の「夏物商戦」は例年並みの様相となっている。

 地ビールの「はこだてビール」(大手町)の売り上げは、昨年からの全国的な地ビール人気を受けて今季も好調を維持。7月に若干伸び悩み、同社は「北陸新幹線開業で、函館に来る観光客が流れた印象」とみる。ただ「クラフトビールや北海道の食材を使ったメニューが好調で、その後はばん回した」という。

 製氷販売の田村氷室(大森町)は、暑さが続かなかったため、飲食店に対する販売が例年の6〜7割減となった。一方でかき氷用の角氷は、全国的なブームにより顧客店舗やホテル、専門店などから注文が相次ぎ、売り上げが倍増した。

 鈴木牧場牛乳(北斗市向野)では、ソフトクリームの売り上げが例年の約2割増。お盆の1週間がピークだったという。

 イトーヨーカドー函館店では、衣類などの夏物が出始めた5月は肌寒さから低調だったが、7月後半から8月の割引企画が好評で、ほぼ例年並みの売り上げに。秋物商品の導入は早まる傾向があり、特に今年は「お盆前からの対応が功を奏し好調」だという。また、来春の北海道新幹線開業効果が土産コーナーの売れ行きに現れ、お盆時期に新駅ができる木古内の商品が飛ぶように売れ、新幹線パッケージなどの工夫も帰省客らの注目を集めた。

 テーオーデパートも、夏商戦の売れ行きはほぼ前年並みだが、お盆明けには婦人服を中心に秋物の売り上げが伸びている。肌寒さを補う羽織ものの中でも今年は丈の長い「ロングカーデガン」が人気だ。紳士服コーナーは、9月末までクールビズに取り組む企業があることから、「変化はあまりない」(担当者)とする。

 ケーズデンキ函館本店(美原3)では、エアコンの売り上げが7月まで伸び悩んだものの、8月に入り例年を2割程度上回った。冬に備えて、暖房機能を重視した製品の購入が多かったという。扇風機は今夏も完売状態だったほか、今季の売れ筋は除湿機で「除湿で体感温度を下げて、蒸し暑さを乗り越えようとする動きがあり、例年と比べて約1・5倍売れた」という。

提供 - 函館新聞社

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