“出港”ドラの音響く 摩周丸就航50年記念イベント

update 2015/7/1 10:16


 就航50年を迎えた青函連絡船「摩周丸」の記念イベントが6月30日、函館市若松町の市青函連絡船記念館摩周丸で開かれた。青函連絡船OBらによる出港模擬実演が行われ、参加者は摩周丸の歴史に思いをはせた。

 函館市青函連絡船記念館摩周丸、特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会が主催。この日は、実際に摩周丸が初就航した1965年6月30日20便(函館午後0時25分出港、青森同4時40分着岸)に合わせ、操舵室などで出入港時の作業の様子を再現した。

 出港15分前にドラの音が響き渡り、船内アナウンスが時刻を告げた。操舵室では、航海士たちが精悍な面持ちで海上を見つめ、他船の確認など連携を取りながら慎重に作業を進めた。出港を知らせる汽笛の音が鳴り、最後は二等航海士から船長に航路の引き継ぎが行われて、実演が終了した。

 摩周丸最後の船長千葉辰見さん(76)は「何年振りか分からないが、仲間たちと連携を取り、気分良く運航の様子を再現できた」と笑顔を見せた。根崎町在住の主婦宮川セツ子さん(78)は「見送りなどさまざまな思い出が胸にあふれてきた。とても感慨深かった」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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