「いさりび鉄道」事業許可

update 2015/6/30 10:14


 【札幌】国土交通省は29日、来年3月の北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から江差線五稜郭−木古内間(37・8`)の経営を引き継ぐ第三セクター会社「道南いさりび鉄道」(小上一郎社長)に対し、事業許可状を交付した。

 同社は今年3月27日に鉄道事業許可の申請をしていた。許可された事業は同区間の旅客輸送で、同JRから鉄道施設を引き継ぎ、列車を運行する。駅は現行の江差線と同じ12駅を開設。開業日は北海道新幹線の開業と同じ2016年3月としている。JR貨物は同区間の運行について、使用料を同社に払い、引き続き貨物列車を走らせる。

 札幌市内で行われた許可状交付式では、北海道運輸局の渡邊良局長が小上社長に許可状を手渡した。小上社長は「改めてスタート地点に立ったと感じる。安全輸送を最優先に高い信頼に裏打ちされた付加価値の高い鉄道会社にしたい」と意欲を示した。

 8月には道庁内にある事務所を函館市内に移転し、開業に向けて同省に運賃の認可申請や列車の運行計画(ダイヤ)の届け出を行う。

 新幹線開業に伴う同区間の対応をめぐっては、2012年5月、道と沿線市町の協議会で第三セクター方式での鉄道開業を決定。昨年8月に道と沿線の函館市、北斗市、木古内町が出資して三セク会社を設立し、同12月に社名を道南いさりび鉄道とした。経営計画では大幅な赤字が見込まれる中、初年度は現行のダイヤを基本に、1日あたり約2100人の利用を見込むとともに観光列車の導入を検討している。

 今月の株主総会で函館市役所出身の小上氏が社長に就任するとともに、JR貨物が1億円、ホクレンが1000万円の出資を決めている。

提供 - 函館新聞社

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