各陣営 訴え加速…道議選あす投開票

update 2015/4/11 10:14


 任期満了に伴う道議選は12日に投開票を迎える。道南3選挙区はいずれも混戦模様で、各陣営とも政策を浸透させ、名前を売り込もうと運動を展開。遊説や個人演説会を細かくこなしながら、知事選候補と連動した戦いを繰り広げるなど支持拡大に懸命だ。

 ●函館市区(定数5)

 今回から定数が1議席減少した中、一定の地力を持つ7人が立候補している。

 届け出順に、平出陽子氏(民主・現)は教育問題や女性を取り巻く課題に取り組んだ実績に加え、貧困問題是正への挑戦を訴える。街頭集会の反応も良く、陣営は手応えを感じる一方、確実な投票を呼び掛けるなど支持固めに奔走する。

 高橋亨氏(民主・現)は大間原発の建設凍結に向けた道議会決議の立案に携わったことなど実績を強調。個人演説会も盛況で、高橋道政への対峙(たいじ)姿勢も明確にする。陣営は棄権防止対策を講じ、基礎票の引き締めを図る。

 見付宗弥氏(民主・新)は若さを強調した遊説を展開し、人口減少への危機感共有を訴える。同党の鈴木貴子衆院議員が参加した個人演説会では新党大地支持層にも支持拡大を求めた。大地効果≠追い風にしてムードを高める。

 本間勝美氏(共産・新)は住宅地を中心に街頭演説でくまなく回り、無党派層の掘り起こしを図る。10日は同党の宮本徹衆院議員が応援に入った。陣営は「候補者と党の訴えは浸透している」とし、8年ぶりの議席奪還を目指す。

 佐々木俊雄氏(自民・現)は地域経済活性化や北海道新幹線開業を見据えた観光振興、交通ネットワークの整備を訴える。市内をくまなく遊説しているほか、町会館での個人演説会で、票の掘り起こしに力を入れている。

 志賀谷隆氏(公明・現)は1日6、7回演説を行い、道南ドクターヘリ運航開始などの実績をアピール。「これほど厳しい選挙は経験がない」(陣営)と引き締めに懸命で、同党の横山信一参院議員も頻繁に函館入りしている。

 川尻秀之氏(自民・現)は6期24年の実績を訴えながら、票の上積みを図る。遊説や集会では北海道新幹線開業に尽力したことを強調。人口減少問題を課題に挙げ、地域経済活性化や暮らしの安心、安全を守ると訴える。

 ●北斗市区(定数1)

 無所属現職と新人のつばぜり合いが続いている。

 高村智氏(無所属・新)は場所によっては自転車に乗って遊説し、若さをアピール。9日は茂辺地地域で個人演説会を開き、支持者らに公約を訴えた。最終日は七重浜、追分地区を重点的に遊説し「日増しに手応えを感じている」と陣営。

 長尾信秀氏(無所属・現)は遊説と街頭演説のほか、七重浜や旧大野町地域など4カ所で個人演説会を開催。民主党を離党した真意を説明しながら、政治姿勢や現職としての実績をアピール。陣営は「最後まで引き締めていく」と話す。

 ●桧山振興局区(定数1)

 前回に続いて民主現職と自民新人の一騎打ち。

 内田尊之氏(自民・新)は前田一男衆院議員や伊東良孝党道連会長、柿木克弘道連幹事長らのほか、管内の多くの首長が選挙カーに乗って支援。党独自の調査では「1カ月前は引き離されていたが、今は追いついた」と巻き返しを狙う。

 福原賢孝氏(民主・現)は労組系の支持を受けながら、演説会をこまめに開く地道な戦いを進めている。道議会での積極的な一般質問や、4期目には主要ポストに就く可能性があるとした上で、3期で培った人脈と行動力を強調する。

提供 - 函館新聞社

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