道新幹線 宇都宮駅停車を要望 工藤、佐藤両市長

update 2015/2/19 10:17


 函館市の工藤寿樹市長、栃木県宇都宮市の佐藤栄一市長ら両市の政財界関係者が18日、JR東日本と国土交通省を訪れ、2016年3月開業の北海道新幹線「はやぶさ」の宇都宮駅停車に向けた要望を行った。両市合同での活動は初めてで、工藤市長は「1日何本か停車させ、両市の交流人口増加につなげたい」と述べた。JR側は今秋までに結論を出す考えを示したとしている。

 要望は両市長のほか、松尾正寿函館市議会議長、松本栄一函館商工会議所会頭と熊本和夫宇都宮市議会議長、北村光弘宇都宮商工会議所会頭の6人で実施。乗り換えをなくすことで北海道との交流強化につなげたい宇都宮側と、新幹線開業で北関東からの観光客誘致を見据える函館側との思惑が合致、昨年12月に函館市内で行われた会合で、停車に向けて共同歩調を取ることで一致していた。

 要望活動には前田一男衆院議員(自民党)、船田元衆院議員(同、栃木1区選出)らが同行。同日午後にJR東日本の川野邊修常務取締役鉄道事業本部長と国交省の藤田耕三鉄道局長を相次いで訪れ、要望書を手渡した。書面では宇都宮市内企業のアンケート調査で、約8割が函館への移動に新幹線利用を希望するとの調査結果などを挙げ、宇都宮停車で都市間連携の促進につながるとした。

 工藤市長は取材に対し、JR側からはダイヤ編成が決まる今秋までに結論を出す意向が示されたとし、「1日何本か停車させてほしいという互いの熱望を伝え、真摯(しんし)に受け止めていただいたと感じている」と手応えを示した。東京と4時間以内で結ばれるようスピードアップを求める声に関しては「矛盾しない。速達タイプは4時間を切る形にしてもらい、3本でも4本でも宇都宮に止めてもらいたい」と述べた。

 佐藤市長は「北海道へは飛行機を使うが、乗り換えが煩雑でなかなか足が向かない。海がなく、北海道への憧れが強い土地柄で、停車すれば北関東から函館へ行く人が増える」と強調した。また、熊本議長は宇都宮の中学、高校に修学旅行での北海道訪問を求める活動を行っているとし「乗り換えなしで行けることが新たな需要につながる」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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