2014/12/31
大みそか前日の30日、函館市内は年越しや正月の準備ムード一色となった。市場やスーパーは買い出しの市民で混雑し、年末年始用の食材が次々と売れた。料理店やホテルではおせち作りが佳境に入り、そば店も年越しのそば打ちに精を出した。
函館市中島町の中島廉売は、鮮魚を中心に肉や野菜、総菜を求める客でにぎわった。店頭には刺し身用のマグロやエビ、カニなどがすらりと並び、店員の「安いよ」「買っていって」などと威勢のいい声が飛び交った。
「紺地鮮魚」の紺地慶一社長は「マダラやババガレイが昨年の半値近くでお薦め。でも近場にスーパーができた影響か、年末の客入りはいまひとつだね」と話した。
「いづみ惣菜(そうざい)店」(和泉久美店長)では、おせち料理に欠かせない黒豆、昆布巻き、なますがよく売れた。和泉店長は「31日まで忙しい。ことしは天候にも恵まれて何より」と笑顔を見せた。
家族3人で買い物に訪れた函館市本通の主婦谷内葉子さん(35)は「正月用のマグロを買いに来た。消費税増税や電気料金再値上げなどもあり、財布のひもは固めです」と話していた。
はこだて自由市場(新川町)も終日混み合った。中島廉売、自由市場は31日も営業する。
提供:函館新聞社
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