函館東ロータリークラブがタイで奉仕活動

update 2014/12/9 10:15


 函館東ロータリークラブ(五十嵐稔会長)は、国際奉仕活動としてタイを訪問し、現地で障害のある4〜16歳の男女17人に車いす(約40万円相当)を贈呈した。障害者が車いすを作る工場や、寄付を受けた子供の家庭も視察し、五十嵐会長(60)は「物を贈るだけの奉仕でなく、物づくりの人、支援する人、使用する人がつながる循環型奉仕活動の重要さをあらためて知った。今後も支援できれば」と話している。

 タイで車いすや奨学金の寄付を通じ、障害のある子どもの自立を支援する「アジア車いす交流センター・タイランド」(略称WAFCAT=ワフカット)のメンバーと、同ロータリークラブの会員が親交があり、2012年に続き2回目の実施(13年は現地の情勢不安のため中止)。五十嵐会長、國谷大輔幹事、吉田昇会員、小林眞樹国際奉仕委員長の4人が11月21〜26日の日程で訪問した。

 始めに、タイ中部にある障害者が車いすを作る「タイウィール工場」を訪問。使用者の体や障害に合わせて大きさや機能、タイヤ数まで異なる製作工程を見学。組み立て体験もした「丁寧に作業する様子から、使用者に事故が無いことを祈っているように感じた。(体験で)自分たちも相手の気持ちがよく分かった」と五十嵐会長。

 組み立てた1台を持って、アントーン県特殊教育センターへ移動し、贈呈式を行った。その後、車いすを使用する少女の家を訪問。日常生活や訓練の様子をありのままに見せてくれ、明るく接する親子に触れたという。五十嵐会長は「どのような形で支援をさせていただくことが良いのかを考えるきっかけになった」と振り返る。

 首都バンコクでは地元のロータリークラブ例会に参加し、親交を深め現地で可能な事業を探った。五十嵐会長は「ワフカットの協力で行えた奉仕。現地の障害者支援を底上げしていく気持ちをつなげていきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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