合併10年、工藤市長“及第点”

update 2014/11/29 10:22


 函館市の工藤寿樹市長は29日、定例会見を開いた。旧東部4町村との合併から12月1日で10年を迎えるのを前に、「旧4町村に配慮しながら、縄文文化交流センター整備や漁業振興など、丁重にやってきたと思う。100点満点は難しいが及第点。旧市内も人口減少や高齢化が進み、共通課題として全市的な見地で取り組みたい」と述べた。

 工藤市長は旧4町村との合併を「良かった」と評価。「人口減少や高齢化が進む中での合併で、明るい未来が開けるという幻想は持っていなかった。今の社会、経済情勢では衰退を少しでも食い止めるというのが合併の効果」とした。

 公共施設の整備や旧4町村の基幹産業である漁業振興などの予算措置も進めてきた一方で、「(支所に)顔も知らない職員がいて寂しいという思いもあるだろうが、合併の常。住民感情としては致し方ないだろうと思うが、和らげるような行政の在り方、地域への思いは持ち続ける必要がある」と述べた。

 また、今後の市町村合併の在り方について、渡島、桧山管内全体がひとつになる時代が来るとの認識を示し、「広域行政の観点が必要。ドクターヘリや定住自立圏などにも力を入れている。将来の広域化を見据え、連携、協力していきたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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