中小企業への融資制度好調、函館市

update 2014/11/25 10:16


 函館市が行っている、中小企業への融資制度が好調に推移している。本年度上半期(4〜9月)の実績は238件、23億9921万円で件数で4・4%、金額で0・5%、それぞれ前年度同期を上回っている。2016年3月の北海道新幹線開業を見据えて本年度創設した青函地域活性化資金も上半期で3件貸し出しがあり、市は今後も活発な利用に期待を寄せている。

 中小企業への融資制度は、市が金融機関に貸し出し原資の一部を預け、金融機関が原資を上乗せして貸し出すもの。市が原資を出すことで、通常よりも金利が安い利点がある。

 昨年度に経営改善に努める企業への優遇利率を設定、借り換え要件緩和などの見直しを進めたのに加え、景況が若干好転し資金需要が上向いたことから、昨年度は各融資制度全体で約20億円の増加と、利用が広まっている。

 貸し出し項目別では、限度額6000万円までの中規模資金に対応する一般設備資金で172件、20億9577万円(運転・設備資金合計)。運転資金は過去5年間の最高額で、件数・金額とも8・7%増。設備資金も件数で83・3%増、金額65%増と好調で、建設業や小売業、サービス業の利用が多い。小規模事業者向けに限度額1250万円まで貸し出す「小口ファイト資金」は57件、2億1945万円で、金額は昨年度同期を下回るが件数が同じと堅調だ。

 また、青森側との企業間連携や、青森産原材料を使用した食品開発、青函地域活性化につながる企業活動などに融資する青函地域活性化資金は3件、2500万円を貸し出し。県内の生協と連携しての販路拡大や、県内企業との新規取引拡大に伴う運転資金などに活用されている。

 一般支援資金の貸し出しは信用保証協会の保証が必要となるが、市商業振興課は「金利が低い分直接的な企業支援につながる。企業側にとっては効果が大きいのでは」とし、今後も積極的な活用を呼び掛けていく方針だ。

提供 - 函館新聞社

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