大門再生に若者の視点 商店街と大谷短大コラボ

update 2014/5/21 10:32


 函館都心商店街振興組合(渡辺良三理事長)の駅前大門地区の再生に向けた取り組みがスタートした。函館大谷短大の学生が協力し、若者の視点やアイデアをまちづくり事業に反映させる。初日の20日は、学生がカメラを持って同地区内を歩き、レンズ越しに商店街を観察。撮影した写真を基礎資料として商店街の課題を浮き上がらせていく。

 商店街は2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、集客力アップや定住促進、安全安心なまちにするための事業を繰り広げている。市が進める中心市街地活性化計画の事業がハード面の整備なのに対し、商店街の取り組みはソフト面という位置付け。学生の視点を取り入れることで、若い人を地域に呼び込むきっかけにする。

 この日の作業には同短大のコミュニティ総合学科の1年生6人と大門に事務所を構える建築家、高田傑さん(40)がアドバイザーとして参加。学生は電車通りを歩きながら店舗などを次々とカメラに収めていった。撮影した建物の正面の写真を高田さんがつなぎ合わせ、学生を含めた議論のベースにするという。

 まちを歩いた学生は「新しい発見があった」と口をそろえる。入江清香さんは「若者にとって値段も敷居も高い店ばかり。若者が大門に行く目的となる店や場所が必要」。九鬼崇人さんは「シャッターが降りた店ばかりと思っていたが、店が増えてきている感じがした」と印象を語った。

 学生は今後もフォーラムやフィールドワークに参加し、活性化に向けたアイデアを出していく計画。商店街の小川佳也企画室長は「若者の口コミを通じて大門のブランド化につなげていきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社


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