放射性物質飛散を調査、大間から風船放つ

update 2014/3/12 10:07


 【大間】東日本大震災から丸3年を迎えた11日、大間原発(青森県大間町)で過酷事故が起きたら風に乗って放射性物質がどこまで飛散するか調査するため、「大間風船計画」実行委は、原発敷地に隣接する共有地から1000個の風船を空に放った。

 「バイバイ大間原発はこだてウォーク」など函館と青森の市民団体が初めて企画、函館から24人、青森から20人が参加した。放射性物質に見立てたエコ風船にはがきを付け、拾った人に場所や日時などを書き込んで返信してもらう。

 現地で集会があり、大間原発訴訟の会(函館)の竹田とし子代表(65)が「福島の事故は人災。事故後も大間でなぜ工事を続けるのか。プルトニウムをもてあそばないでほしい。未来にこのような施設を残すわけにはいかない」と訴えた。大間原発に反対する会(青森)の奥本征雄事務局長(68)も「この風船が大間に反対する思いも一緒に届けてほしい」と願った。

 参加者は「空と海に放射能を流すな!」という掛け声で、色とりどりの風船を飛ばした。初めて大間を訪れた函館市港町2の診療放射線技師、桜庭恒夫さん(55)は「大間は近い。風が反対に吹けば、函館まで届きそうな気がした。放射能は目に見えず、色も臭いもない。知らないうちに汚染されてしまうので怖い」と話した。

 青森地方気象台によると、風船を飛ばした同日正午ごろの大間の風向きは西北西の風が4・8b。冬型の気圧配置になると、西寄りの風が吹きやすい。しかし、福島第一原発事故では、原発の北西30〜50`圏にある飯舘村が高濃度汚染された例もある。

提供 - 函館新聞社


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