渡島 今年の漁獲高 数量・金額前年上回る

update 2013/12/30 10:19


 渡島総合振興局は、2013年度の渡島管内(八雲町熊石地区を除く)の漁業生産高(概数)をまとめた。数量はホタテやスケトウダラなどの水揚げが好調だったことから前年の4%増の17万dで、4年ぶりに増加に転じた。金額も13%増の433億円で、36年ぶりに400億円割れをした前年から回復した。

 主要魚種別では、数量全体の半数近くを占めるホタテは、海外需要の増加や円安傾向による輸出が好調で価格が上昇。前年に比べ価格は49%増の167億1000万円と震災前の水準に回復。平成に入ってから2番目に高い数値だった。

 スルメイカは、海洋環境の変化が影響し、数量は26%減の2万1347dだったが、金額は単価が上昇し、9%増の68億2000万円。

 スケトウダラは漁期始めの水揚げが好調で数量は23%増の2万2998dとなったが、単価が下がり、前年並みの15億2000万円だった。

 コンブは昨年秋の高水温などの影響で資源状況が悪化。数量は18%減の5601d、金額は16%減の75億7000万円。

 このほか、サケは数量が25%増の3223d、金額16%増の13億3000万円、マグロは数量が同23%減の402d、金額は単価が上がったものの6%減の10億5000万円。

 概数は、同局水産課が各漁協からの報告(予想値を含む)をまとめ算出した。

提供 - 函館新聞社

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